猪肉の活用方法と栄養成分について

イノシシはシカと共に増えている。駆除されて捨てるだけではもったいないので有効活用しようと国が推奨していて、昔に比べると取り扱い店が増えてきている。ちなみに猪の事を英語では「boar」もしくは「wild boar」と言う。読み方はボア。タイトなジーンズにねじ込む方ではないが、発音はだいたい同じだと思う。

 

食べたことない人からは、味は? 美味しいの? と聞かれることがあるが基本的に豚の祖先なので美味い。ていうか毛の生えた気性の荒い豚だ。

食べ方も鍋、シチュー、ステーキ、しゃぶしゃぶ、チャーシュー、生姜焼き、などおおよその豚肉料理は何でもイケる。燻製もいいと思う。ジビエ肉は鹿肉と同じでとにかく個体と季節の差が大きい。冬の脂身はとにかく美味しい。豚肉より旨味が強く、肉も味が濃い印象だ。

私はいつもミンサーでひき肉、もしくはスライサーで切り落としにしている。共に業務用の機械だ。以前は一般用を使っていたが、どちらも壊れてしまった。一人前に分けて冷凍保存。私も妻もずぼらでめんどくさがりなのでブロック肉を煮込んだプティサレみたいなお洒落料理なんてオリンピック周期レベルでしか作らない。(仕事は別だが)

私たちにはスライス肉をササっと生姜焼きにするくらいがちょうどいい。

話が逸れたが、小型でも一頭10キロほどの肉が取れる。十分すぎる量だ。

なので獲れた場所の農家さんにおすそ分けする。大体農家の奥さんが料理するのでスライスやミンチで持っていくと喜ばれることが多い。

奥さん方曰く、骨のついたモモ肉をドンと渡されても料理できないし、どんな風に使っていいのか困る、らしい。

時間もかかるし、あなたは好きなことして獲るだけだからいいわよね、私は骨付きモモ肉をバラすのが好きな訳じゃない、と目の前で口論されたこともある(笑)。

ちなみに販売はしていない。あくまで自家消費のおすそ分けだ。

こういうことはしっかり書いておかないといけない世の中がもうそこまで来ている。いや、もう来ている。

豚肉として使っているのでスーパーで豚肉を買わなくなった。脂がのっていない夏の猪だって問題ない。

頂いた命を出来る限り頂くのはもちろんなのだが、そうでなくても色々な家庭料理に使えるので普通に美味いし重宝している。

ちなみに鹿と比べて猪は捕獲に危険が伴う。鹿は逃げようとするが猪はしっかりとこちらの目を見て突進してくるのだ。

くくり罠も爪の先にかろうじて引っかかってるだけの場合があるから、むやみに近づくのは危険だ。

人間を確認すると過去一で暴れ、火事場の馬鹿力を出すから罠が外れる場合がある。

がっちりと足にかかってると確認できれば近くまで行き、鼻くくりという道具で口にワイヤーをひっかけて締める。

噛まれる危険性を排除してから足と鼻の二点で引っ張り、リスクを最小限にしてから止め刺しをする。

 

捕獲に関する話は長くなるのでまた別の機会にしよう。

 

猪肉の栄養成分はどうなのか。猪肉は豚肉と比較するとカロリーは低く、たんぱく質は多いようだ。

鉄、亜鉛、ビタミン類などの栄養価も高い。家畜の豚と違って脂身と赤身がはっきり分かれているのも特徴だ。

また、コラーゲンも豊富で認知症リスクの予防が期待されるコエンザイムQ10が豊富に含まれているのと、アンチエイジング効果があるイミダペプチドの一つ、カルノシンが豊富だ。

かなり質の高い食材なのだが注意点もある。

血抜きが出来ていない個体の肉はやはり臭みが多く美味しいとは言えない。

あとは他の肉でも言える事だが、火の入れが甘いと細菌やウイルスによる食中毒の恐れもある。まあそれは当たり前のことだ。

 

詳しくはこちらの記事で☟

野生鳥獣に潜むダニ、病原菌、寄生虫などの危険性と、症状、対策などをまとめてみた

 

猪肉を購入出来る場所はまだまだ限られている。地方に行けば普通に売っている場所もあるが、ある程度の都市部では購入や仕入れをするのは難しい。冷凍での通販が主流だろう。

 

ネットで購入するのであればぜひ当サイトも使ってほしい。

マッチングハンターはこちら→トップページ

 

ちなみに食肉処理施設を持っていない狩猟者が無許可でレストランや旅館にジビエ肉を卸しているケースも多い。

聞いた話では保健所も事実を知りながら昔から続いているので仕方ないと、なんとも煮え切らない態度だということだ。

汚い外のテーブルで精肉して旅館に卸している人や、違法と知りながらどこどこのシェフに売っているんだと自慢する人もいる。真面目にやっているのが馬鹿らしくなるレベルだ。

ちなみに私は食肉処理施設を持っていなので肉は全てペットフードとして販売している。

あとは自分たちで食べ、食べきれないものは欲しいという知り合いにおすそ分けしている。

私は料理人で店も経営していたので衛生管理の重要さや食中毒の怖さは重々承知しているつもりだ。なにせ保健所に通った回数が違うし、何度も講習会に出ていた。

そして十年以上前から家のキッチンでも当たり前にアルコールと次亜塩素酸ナトリウムを使っている。ペットフード用だからって手抜きはしない。人が食べる肉と同じくらい衛生管理には気を付けている。

それに加熱、殺菌、包装はしっかりとした工場に外注している。安心安全のペットフードだ。

……ええ、そうです、お気づきかと思いますが、だいぶ前から宣伝です。

 

猪肉に興味を持ったらぜひ一度食べて見てもらいたい。